2011年02月27日

3月の温知洞メモリアル

 毎年2月から4月は前年秋の島田市民文化祭・文化祭大賞の受賞者の作品を展示しています。今月は「絵画の部」で受賞者は御仮屋町の鈴木敬久さんです。
    作品名は「地下の真実 地上の浪漫」。


   作品集の印刷物から間接的に撮った写真なので不明瞭ですみません。メモリアルで実物をゆっくりご覧下さい。

 場所は5丁目のチシン薬局。ぜひご覧下さい。
なお、絵画の部・特選受賞者は次の方々でした。山本繁さん(高島)「会話」、伊藤春実さん(東町)「夢のつづき」、山口美代治さん(稲荷2)「刻想」


     早春の大井川マラソンコース(三島宿から谷口橋方面)
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 15:45Comments(0)清水真一氏の話題

2011年02月26日

今井信郎・種月院

 谷口橋から色尾方面に行く県道が新幹線のガードと交差した右奥に種月院があります。このお寺には先日紹介した中条景昭のほか今井信郎も葬られています。

   種月院内、牧の原開墾先駆者の記念碑(中条と今井の説明文)など


 今井信郎(1841~1918)は幕末、京都見廻組に所属し坂本龍馬を暗殺した下手人といわれています。明治5年、榎本武揚らとともに特旨をもって赦免され、明治11年に色尾に入植しその後初倉村議会議員や村長を歴任しました。
     今井信郎について書かれた本

昨年の龍馬ブームにのってもっとアピールしてもよかったと思いますが。

    谷口橋近く、畑にはレタスが
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 09:27Comments(4)島田の話題

2011年02月25日

谷口原・敬満神社

 島田大橋から初倉方面にカーブした坂を上ると最初の信号がありますが、信号手前左側に敬満(きょうまん)神社があります。敬満神社 は平安時代に全国でつくられた「式内社」の一つで、氏族・帰化人秦氏の祖のひとりにあげられる功満王を神格化し、祭神を我が国独自の自然崇拝に根ざした大井神社とともに島田の文化圏を形成する役割をしました。(島田市史・上巻より)
島田市観光協会の「蓬莱橋とその周辺」のパンフでは敬満神社について、創建は紀元前4年と書かれています。
 
       交差点東、神社正面




 今年は霜害が起きないように!!(昨年4月始めこの付近の茶畑はたいへんでした)
    敬満神社の近く(2011.2.20)
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 13:27Comments(0)島田の話題

2011年02月24日

中条景昭・伊佐新次朗

 島田大橋を初倉方面に進むと右側茶畑の上に建つ大きな人物像が目に入ります。この人物は中条景昭(かげあき、1827~1896)で彼は明治維新の後、駿河府中城主に封ぜられた徳川家達の警護のため静岡に住み、明治2年牧の原に移住してからは牧の原開拓と士族殖産のために身をささげました。葬地は種月院。 

   島田大橋より大井川の流れ(2011.2.22)

   中条景昭像の横にある「牧の原居住之開墾方惣人員」の石碑


 中条景昭像のすぐ東に伊佐新次朗(1809~1891)の石碑があります。彼は下田奉行所支配組頭(米国領事ハリスに唐人お吉を世話した)などを歴任後、明治になり静岡に住み明治9年に牧の原に移ってきました。漢籍、和歌、書にすぐれ、勝海舟や山岡鉄舟、高橋泥舟らに書の指導をしました。谷口の法林寺に葬られています。
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 10:32Comments(0)島田の話題

2011年02月23日

冬北海道鉄道旅・札幌、道南 

 ホテルが北海道大学の横だったので、2月26日朝、北大の構内散策、
      クラーク像




9時19分札幌発「特急北斗」、13時前函館、4分乗り換え「特急スーパー白鳥」で八戸(16時前着)
   洞爺・森間(有珠山方面)

    大沼と駒ヶ岳

    特急「スーパー白鳥」(八戸駅)


八戸からは東北新幹線、東京経由で島田に21時ごろ着、札幌・・島田、12時間の鉄道旅行が終了しました。
あれから4年、東北新幹線は新青森まで延伸、少し時間短縮。北海道への鉄道旅行も良いですよ。
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 10:04Comments(0)旅行・自然・文化

2011年02月22日

冬北海道鉄道旅・流氷、網走

  知床斜里からは「流氷ノロッコ号」が運転され、オホーツク海沿岸に打ち寄せた流氷を車窓からみることができます。さらに途中の北浜駅では列車からおりて展望台に行き、ゆっくり流氷(この時は少なかったけど)を見ました。
    知床斜里駅、背景の山(うっすらですが)は知床の山

    海岸に打ち寄せられた流氷

    北浜駅、流氷と「流氷ノロッコ号」

    海と反対方向、車の後の雪原は濤沸湖


  網走では駅周辺を1時間ほど散策、14時すぎ今度は流氷特急「オホーツクの風」に乗車、札幌までの5時間の車窓の旅を楽しみました。
    網走駅構内、「特急・オホーツクの風」

    石北本線、遠軽付近
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 10:17Comments(0)旅行・自然・文化

2011年02月21日

冬北海道鉄道旅・釧路湿原 

 2月25日朝、釧路駅に行く前に釧路川河口にかかる常舞橋に行きました。河面には氷が、橋からフィッシャーマンズワーフ方面


 釧路駅からは「SL冬の湿原号」が標茶駅まで運転されています。


  私は9時ごろ発の「快速しれとこ」(釧網線)に乗車知床斜里に。雪の釧路湿原を堪能しました。釧網線は釧路湿原の東縁にそって北上します、釧路湿原の中央部にはビジターセンターや展望台があり、ここからは湿原全体を眺めることができるようです(以前、夏行きましたが霧で展望できず)



  塘路駅


 湿原を通り抜け摩周、川湯温泉に、この駅の近くに摩周湖や屈斜路湖があります。
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 10:45Comments(0)旅行・自然・文化

2011年02月20日

冬北海道鉄道旅・根室

 2007年2月23日~26日、新幹線で八戸、列車乗り継ぎで北海道周遊、再び新幹線で戻るJR東日本の割引切符を使い旅行をしました。(現在この割引切符はありませんが、以下紹介コースでの鉄道旅行は可能です)
 まず、青函トンネルを「夜行急行はまなす」で通過、24日早朝札幌着、7時3分発「特急スーパーおおぞら」で釧路、そして「快速ノサップ」で午後1時すぎ根室に着きました。
 
    石勝線新得・帯広間の雪景色(後の山々は日高山脈)


   釧路駅で乗り換え(左はスーパーおおぞら、右は根室への快速ノサップ)


   納沙布岬(北方領土・貝殻島がみえる)灯台もすぐ近くにありました。
 

   帰り根室線車窓からみた夕陽、釧路に戻りホテル泊


 今日は第3日曜日、横井にある清水文庫の開館日です(午後1時から3時、お出かけ下さい)  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 10:59Comments(0)旅行・自然・文化

2011年02月19日

スギの花粉(顕微鏡写真)

 そろそろ花粉の季節です、今年は寒い冬の影響で花粉の飛散がやや遅れていますが例年より多量といわれ花粉症の人はたいへんですね。昨日は花粉化石について紹介しました、それに合わせたのか気温も上がりスギ花粉が急に飛び出した感じがします。 
  今年2月5日、諏訪原城址(発掘説明会の時)のスギの写真、花粉がたくさんついていました。下は発掘地点、門の礎石。


 花粉の膜は酸や塩基に強く長い時間(数100万年の桁)にわたり地層中に残り示相化石(古環境の推定に役立つ)となります。私は花粉化石について学び、エコパ周辺の花粉を検出して分析しましたが同時に春先に飛散するスギ花粉の数も数えました。(方法は1cm×1cmのプレパラートにワセリンをぬり、外に放置して毎日そこに付いた花粉を数えます)
  スギ花粉の顕微鏡写真(100倍、これは泥層中の化石ですが、現世も同じ。中心付近の小さな丸・孔がスギ花粉の特徴です、形はこの写真では割れていますが、円形をしています)。
  
  


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2011年02月18日

花粉の化石

  昨日紹介したエコパ周辺の地層中にみられる青色の泥層は約50万年前ごろ大井川か天竜川の後背湿地のような場所で堆積したもので、周囲で繁茂した植物の材や葉の化石、そして花粉化石を含んでいました。植物や花粉化石から種の同定ができれば当時の植生がわかり、気候を推定することができます。
 この付近の地層からはナンキンハゼ(暖地)、ブナ(少し寒冷)、マツ、ハンノキなどの花粉が検出されました。ナンキンハゼが多い時期とブナが多い時期があり、この分析から気候の寒暖の変化が推定されました。


  泥から分離した花粉が入ったのプレパラート、小さな点が花粉、少し大きい茶色はマツの花粉、黒いものは炭。

   
     ブナの花粉


     ナンキンハゼの花粉
  


Posted by 清水真一翁顕彰会 at 09:53Comments(0)島田の話題