2011年03月16日

地震と津波

 心配されている原子力発電所事故の第一原因は津波で非常電源が使えなかったことです。今回は津波について書いてみます。
 海の波には風の作用で発生し表層だけ関係する風浪やうねりのような表面波と海底まで影響する長波の2種類があり、津波は破壊された海底の断層運動(地震)によりその上の海水が急激に上下することで発生するため長波の性質を持ちます。長波の伝わる速さは√ghで求めることができます、gは重力加速度で約10m/ss、hは水深。例えば太平洋の平均水深を4000mとすれば、速さは√40000=200m/s、時速720kmと飛行機なみになります。
 海岸線に近づくと水深が浅くなるため伝わる速さは遅くなりますが、波の間隔が狭まり波高が高くなり湾の奥ではさらにエネルギーが集中し大きな被害を引き起こします。波は周期性があるため津波は繰り返し陸地に到達することになります。ちなみに津波は世界に通用する日本語です。(外国語でもtsunami)
 もし東海地震が発生した場合、大井川を遡り島田まで津波がこないか心配している人もいるようです。1854年の安政大地震では相良、御前崎で波高5m、1498年の明応大地震(浜名湖の今切口ができ湖と海がつながった)では焼津で6~8m志太郡地方(安部方面も含む?)で流死26000人という記録があります。島田市役所の標高は58m、津波の心配はないと思います。


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Posted by 清水真一翁顕彰会 at 22:51│Comments(0)旅行・自然・文化
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