2011年01月25日

大井川流域(7)最古の住人

 大井川流域にはいつごろから人が住み始めたのでしょうか?島田市博物館の第40回企画展(大井川流域の文化、2006年)の資料によると最古の遺跡は千頭駅の近くの田代地区にある「ヌタブラ遺跡」で今から3万年ほど前・先土器(縄文より前の旧石器)時代の石器が発見されました(答えは3万年前ごろです)。ところで3万年という時間はどうしてわかるのでしょうか?今から23000年前鹿児島県の姶良火山が大噴火して火山灰を北海道までまき散らしました。この火山灰中に含まれるガラスは特別な屈折率を持っているため地層中から見つけやすく静岡県のいろいろな場所で確認されています。「ヌタブラ遺跡」もこの火山ガラスが見つかり時間を知ることができました。
 私は1982年ごろ、磐田市の広野遺跡(こことほぼ同じ時期)の発掘調査に参加、姶良火山のガラスを採集しました。写真右側の鋭角の破片がガラスです。もう一枚の写真は広野遺跡から出土した石器です

大井川流域(7)最古の住人

大井川流域(7)最古の住人

なお、川根本町の役場近くの中央小学校の敷地(旧中川根町)には縄文時代の上長尾遺跡があります(島田高校の郷土研究部が1952年に調査をしています)


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Posted by 清水真一翁顕彰会 at 09:53│Comments(0)島田の話題
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